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兵庫県宝塚市拙宅観測所において初霜を観測した。昨年に比べて9日遅い。
初霜は遅かったが今年の晩秋は寒かった。一昨日の明け方には大阪で初雪(みぞれ)を観測したとか。
10月には真夏日(最高気温30℃超え)があったというのに、
11月には最高気温10℃とか。秋はどこに行ったのか。
(しかし、そのおかげか、今年は紅葉がきれいだったりする。塞翁が馬…)
ちなみに初霜が遅かったのは、明け方の天気が悪いことが多かったため、あまり放射冷却による気温低下がなかったことが原因と思われる。
上の写真は、OLYMPUS XZ-1 ドラマチックモードで撮影(HDRをガンガン効かせたモード)
普通に撮ると左下、見た目に近いのが右下の写真
お土産に買ってきたシュークリームの原材料に「アンモニア」の記載があった。
あとになって食べていた上娘もこのことに気づき、質問されたので、ネットで調べてみた。
~ すぐに解決、本当に便利な世の中だ ~
どうやら膨張剤に使われているらしい。
「でも、他に膨張剤もかいてあるから、何でかな、と思って。」
なかなか鋭い上娘。わたしも膨張剤以外の役割を疑っていた…
どうやら一般に膨張剤として使われる重曹は「縦方向」に膨らみやすいのに対して
「アンモニア」は「横方向」に膨らみやすいらしい。
で、原料としては「アンモニア」ではなく正しくは「炭酸水素アンモニウム」。
これが分解して二酸化炭素や水蒸気がでて(膨張剤としてはたらき)、アンモニアが残るので、「アンモニア」と書かれているようだ。
そういえば重曹も「炭酸水素ナトリウム」、似たもの同士であるが、膨らます方向に違いが出るということか。ちなみに重曹を分解すると、二酸化炭素と水蒸気以外に「炭酸ナトリウム」という水にとけるとアルカリ性の物質ができます。多すぎると苦くなるので、普通はクエン酸などを加え、中和しています。
演示実験に使うてんびんが学校に無いので作ってみた。数学の先生が「等式の性質」を説明するためにてんびんを自作していたので、正直負けてはおれんという気持ちもあった。
教科を越えてこういう話ができるのも,お互いどんな授業をしているのかわかるのも、小さい学校のメリットだなぁと思う。まぁその前に人間関係が良くないといかんわけで、そこは常に腐心しているところである。
さて、金曜の夜、閉店間際のホームセンターに滑り込み、まず皿を探す。これはバーベキュー用のアルミ皿、と見当をつけていたので、すぐに見つかる。
次にてんびんの主体をどうするか、最初はプラスチックか木の棒を考えていたのだが、皿を支える針金を探しているうちに、ねじの切ってあるステンレス棒を発見、ナットで挟めばおもりをつるす位置を自由に変えられ、かつ固定できるてんびんになると思いつき、完成への構想ができあがった。
アルミ皿2枚あたり50円、針金100円、ねじ棒100円、ナット60円、金具60円
合計370円也。安い。作成も下娘に手伝ってもらい、10分程度。これで効果的な授業ができる。
さっそく来週の化学変化にかかわる質量変化の導入に使用予定。
具体的には、紙やろうそくを燃やすと軽くなるのに、鉄を燃やすと重くなるという現象を演示実験する。生活体験的にはモノが燃えると軽くなるというのが当たり前、しかしそれは気体の酸化物が生じるために質量の計測できなくなっているだけで、実際には酸素と結合した分だけ重くなっている。紙やろうそくの後に鉄(スチールウール)を燃やし重くなるという演示実験はそれを目の当たりにしてくれる。
概念を獲得してしまえば当たり前のことだと思うが、原子の質量の概念と、化学変化で原子の組み合わせに変化が生じること、気体が生じる場合には質量計算に入ってこなくなることなど、けっこうな知識の組み合わせが必要だ。そして生活体験で獲得している概念というのは、特別なルール下での現象だったりする。だから鉄が燃えると重くなるというコトの方が「意外」な事実として驚きを与え(これを概念砕きと言う)、知的好奇心を湧き起こさせるのだ。
あれ?おかしいな?という表情、その後に行う生徒実験で確かに重くなるという事実、そして獲得した知識と今までの生活概念とのすりあわせなどができるようになる。その変容の過程を、空気感というか、なんとなくテレパシーのように感じる。思い込みにすぎないかもしれないが、そこが楽しくて理科の実験っていいなぁと思う。理科の教員としての醍醐味である。
[ろうそく]の場合…燃えていくと軽くなっていく。
[スチールウール]の場合…燃やすと重くなる。
OH!WOO!!創刊壱万日事業の一環として、万善に行ってきた。万善とは職場のある猪名川町の地名である。毎日職場の往復で通っている場所であり、校区でもある場所だ。道の駅があり、猪名川町随一の観光地・屏風岩もある。
珍しく何も予定のない休日、気温も上がりお出かけ日和だったこと、以前から屏風岩については調べてみたかったこと、相棒さんが万善にある喫茶店の噂を聞いて行ってみたいと言っていたことなど、条件が揃ったので、急遽昼から出かけることにした。
宝塚の自宅から30分ほどで到着。ちなみに交差点名は万善だが、バス停名は「川床口」である。「万善」バス停は600mほど北にあるので、お出かけの際は要注意だ。ちなみにその「万善」バス停前の鶏屋さんが夏の恒例・ビール宴会の時に買ってくる地鶏焼き鳥の店である。
普段の通勤時には開いていない道の駅だが、さすがに好天の日曜日、駐車場も車がひしめき、賑わっている。花衣ブランドの地酒やイノシシ肉入りはるさめなどの特産物を眺めた後、ジェラードを買って食べる。ここのジェラードは3年前に娘2人を連れてきたとき好評だったものだ。今回もダブル380円を2つ頼んだが結構な大盛りである。しかもおまけで違うフレーバーのものもひとさじ付けてくれる。店の横にあるベンチに腰掛けて食べる。雲一つ無い青空・畑のにおいがしてツバメが行き交う。なんとも悠長な時間である。
右は猪名川町のマスコットキャラクター・いなぼうだ。
2012年ゆるキャラグランプリでは308位という微妙なポジション。
道の駅には「そばの館」もあり、ここでは十割そばが味わえる他、そば打ち体験もできる。
さて、本日の第二目的地は、道の駅から「万善」交差点を渡った先にある「Cafe Manna」。
ちなみに猪名川町役場の近くには「まんか旅館」というおそばが有名な旅館もある。「万善」、「manna」、「まんか」と猪名川町は「まん」づくしである。
ここのカプチーノは
こんな風に細工が施されて出てくるのがウリらしい。
まぁ砂糖も入れずに飲んでいくと形も崩れず…
最後に家族を置いて1人屏風岩へ出かける。
登り口があったので登ってみた。木々が生い茂り、川面はほとんど見えないが、川遊びをしていた人たちの声が近づき、しばらくすると真下に聞こえるようになったので、ほぼ川に沿って登ったのだろうと思う。途中に赤い鳥居の並ぶ祠があった。お稲荷さんだろうか。
さらに登ると屏風岩の裏手に建つ今井病院の敷地に出る。ここからも川に近づく野道を行ったのだが、途中から藪となり、おそらく崖上になるはずなので、引き返した。
約1時間の散歩であった。
万善滞在時間、やく2時間。1万秒(2時間46分40秒)だと良かったのだが。